プレスリリース 2014年 4月8日
最先端加工技術「金属光造形複合加工機」の導入を核に、中国における高精密な製品製造ライン(金型製作・成形から組み立てまで)の受注を開始
SET Corporation Limited(本社:香港/董事長:佐藤秀治/以下:SET)の日本支店であるS.E.Technologies Limited(Japan)(東京都港区海岸1-2-20 汐留ビルディング 3F)は、中国の自社工場(広東省東莞市)に松浦機械製作所(本社:福井県福井市)の「金属光造形複合加工機」を導入し、同機による金型製作・成形から組み立てまでの受注を開始します。世界でも有数の工業地域である深センと輸出拠点である香港を持つ中国華南地域でははじめての導入となります。
SETは、中国国内を中心に成形、金属部品(板金、ダイキャスト)、金型及び製品開発/設計. 製造. 組立. 販売、二次加工(メッキ、蒸着、塗装)、基板ASSY/完成品組立など製造ラインの事業を展開しています。
今回導入の松浦機械製作所「金属光造形複合加工機」は、ファイバーレーザによる「金属光造形」とマニシングセンタによる「高速・高精度切削加工」をひとつのマシンに集約した「LUMEX Avance-25」(※)。複雑な形状の金型でも高精度の一体製作が可能となり、リードタイムの短縮および製作コストを従来比1/2から1/3へ削減。また、金型内に3次元水管を組み込むことによって効率的に金型を冷却し、ハイサイクルで従来以上に高品質かつ高精度な射出成形を実現しています。
SETでは、これまでも5軸加工機など先端加工技術を導入しユーザニーズに対応してきましたが、さらに、世界唯一である「金属光造形複合加工機」の導入を核に、中国国内の同業他社との決定的な差別化を図り、日本企業の中国事業モデルの中で増えているOUT-OUT取引(※)における製造インフラの提供、および、中国を含む海外日系工場への部品供給のビジネスを拡大してまいります。
以上
【金属光造形複合加工機「LUMEX Avance-25」概要】
LUMEX Avance-25は、レーザによる金属光造形(3D積層造形)技術と高速切削加工技術を融合させ、複雑な金型および部品製作をワンマシン・ワンプロセスで実現した世界唯一の機械です。3Dデータを使ったデジタルエンジニアリングによる一気通貫のモノ作りにより、複雑な部品でも一体で製作が可能となります。金属粉末をレーザで溶融し積層造形しながら、表面の高速切削加工も同時に行っていくことで、造形物の高精度化を実現します。
≪用語説明≫
【OUT-OUT取引】
中国の製造会社(OUT)が製造した製品を、海外の販売会社経由、もしくは製造会社から直接に海外の顧客(OUT)へ販売する取引
【本件に関するお問い合わせ】
S.E.Technologies Limited Japan
担当:舘野
TEL:03-6450-1357 FAX:03-6450-1356
E-Mail:set-jp.sales@set-japan.com ウェブサイト:http://set-limited.com/